株式会社Be-Do 戸成さんの微動探査のセミナーを受けて来ました
微動探査人が感じないくらいの揺れ(微動)をもとに地盤や家屋の特性を調査する手法。穴をあけたり騒音を発せず、非破壊、無振動・無騒音のクリーンな調査方法です。舗装や土間コンクリートの上からでも調査が可能で、既に住宅が建っている脇のガレージや庭先、玄関先などのスペースでも可能な調査法です。ここでは地盤の常時微動探査を実施しています
以前からその探査方法は承知していましたが その時は 地盤改良会社がそのデータだけでは地盤改良の判定には使用できない スウェーデン式サウンディング試験でのデータで判定して 微動探査は参考程度の扱いと言われた経験があるので 実際の現場には採用せず 知識だけでした
セミナーを受けて 能登半島地震 微動探査現地調査の結果を伺い 被害が大きかった地域は j-shismapに表層地盤増幅率の微動探査の結果と差が大きいところで 増幅率が倍 微動探査の方が多かったです
また被害が軽微で奇跡の町と呼ばれた志賀町赤崎では表層地盤増幅率が0.98で7階建てのビルが倒壊した輪島市河井町2.68でした
河井町は構造計算のときに設定する地盤種別で 微動探査の結果だと第3種地盤の部類になります 第3種地盤は日本ではなかなかないので 建築地の地盤を調べても第3種地盤に相当することはほとんどないのですが 微動探査ではそのような地盤を見つけることができます
地盤の種類設定を間違えると構造計算が間違った前提で計算れてしまいます 耐震等級3と思ったら 実は違ったなんてことも発生してしまします
地盤の保証を受けるためにはスウェーデン式サウンディング試験で地盤調査を受け改良工事をする
地盤の状態を把握して構造計算に反映するには微動探査
という2本立てが必要だと思いました